- エアコン化学洗浄
- ファンコイルユニット化学洗浄
- エアハンドリングユニット化学洗浄
- 室外機フィン化学洗浄
- フィン防食コーティング
- その他空調機器化学洗浄
エアコン洗浄のパイオニアとして
時代の移り変わりや技術の進化とともに、エアコンもさまざまな機種が登場してきました。
当社は、1970年の創業以来、こうした多種多様なエアコンの洗浄を手がけ、その数はこれまでに累計30万台を超えています。他社とは一線を画す豊富な実績と積み重ねてきたノウハウを軸に、新しい洗浄技術を積極的に活用し、快適な室内環境を実現しています。
日本水処理工業だからできること
豊富な実績と機動力
当社は、いち早く天井カセット型エアコンの洗浄に取り組んで以降、空調機自体の進化に合わせて、他社にはない洗浄技術を蓄積・進化させてきました。また、専任スタッフ50名による1日最大150台の洗浄が可能な機動力を備え、休日を活用した短期間の洗浄にも対応しています。時にはエアコンメーカー様から「洗浄しやすいエアコン開発」の助言を求められるなど、各メーカー様の機種にも精通しており、多様化する洗浄ニーズに適応したさまざまな技術革新を進めています。
洗浄廃液の回収から処理まで
洗浄の際に出る廃液は、排水規制に則って適正に処分する必要があります。現場や洗浄液の状態によって、時には産業廃棄物として処分が必要な場合があります。そのような状況に応じて当社では、洗浄と同時に廃液回収ができる特装車を用意しています。持ち帰った洗浄廃液は廃液貯蔵用タンクに貯留し、法律にもとづき専門処理業者に処理を委託しています。
最適な薬品を選定
当社では洗浄剤の特性・汚れの種類・洗浄対象への影響を考慮し、最適な洗浄剤を選定します。
- アルカリ洗浄剤
汚れの中の脂肪酸成分に作用し、水溶性の石けんに変化させ汚れを内部から崩壊し、洗浄します。
- 中性洗浄剤
洗浄剤に含まれる界面活性剤が、界面張力の低下作用によって汚れを浮き上がらせ物理的に汚れを剥離します。
「徹底分解」で空調効率をアップ
当社では、取り外せるパーツはすべて徹底的に分解し、細部にわたってきめ細かに洗浄しています。水漏れ、異音、異臭を防止するために、モーターやファンなど電装品の脱着はもちろんのこと、目が届きにくい化粧パネルの吹き出しルーバーの裏側まで丁寧に洗浄し、空調機本来の能力を復活させます。
洗浄品質に違いが出るフィン洗浄
フィンの構造と汚れ方
フィン(熱交換器)は、省スペースでその能力を最大限に発揮できるよう、アルミ板にスリット状の凸凹が設けられており、その間隔は1㎜程度と非常に狭いものが多くなっています。さらにフィン表面は結露水で濡れているため、フィンを通過する粉塵や汚れの付着が避けられない構造となっています。
効果的なフィン洗浄(物理的要素)
フィンの効果的な洗浄には、狭いフィン間隔を裏側まで貫通する水圧と水量が必要です。業務用エアコン洗浄に必要な水圧は3.0MPa以上で、水量は約6l/min程度が必要です。また、フィン内の熱交換器銅管は斜めに配列されているため、洗浄水は垂直方向だけでなく角度を持たせる必要があります。
効果的なフィン洗浄(化学的要素)
フィンの洗浄には、まず汚れの構造・種類を調べる必要があります。当社では最新のデジタルマイクロスコープを活用して汚れを観察。さまざまなフィンの汚れの状態を把握し、最も効果的な方法でフィン洗浄を実施しています。
室内機の3大トラブルを防止します
トラブル1「水漏れ」対策
エアコンからの水漏れは、フィンやドレンパン(水受け)の汚れが原因となることが多く、放っておくとエアコンが使えなくなるだけではなく、二次的に大きな被害が発生する原因になることがあります。
- ドレンパンからの水漏れ
フィンの結露水を受けるドレンパンには、スライムと呼ばれる微生物群が繁殖して結露水の排水を妨げ、水漏れやドレン水位異常によるエアコン停止の原因になります。
- 吹き出し口結露による水漏れ
フィンが汚れてくると、除湿能力低下、風量低下が起こり、その結果、吹き出し口が結露する場合があります。
トラブル2「異音」対策
送風ファンなど空調機内部の汚れが異音の原因になることがあります。ホテルなどでは早急な対策が求められることも多く、汚れが原因の場合は洗浄で解消できます。
トラブル3「異臭」対策
異臭にはさまざまな原因があり、その臭いの種類や感じ方も千差万別です。主な原因はフィンの汚れですが、ドレン配管からの排水臭の逆流なども考えられます。
- ヤニ臭い
飲食店や喫茶店などから、よくいただくご相談です。分煙化が進んだ一般オフィスの喫煙室でも、このようなご相談が多くなっています。
- カビ臭い
浴室の脱衣場に設置しているエアコンなどによく見られます。繊維ホコリの目詰まりが多く、この汚れに異臭原因が付着しやすいと考えられます。
- ドブ臭い
内部の汚れが原因の場合と、ドレン配管からの排水臭が逆流している場合があります。洗浄前に原因調査が必要です。
- その他の臭い
近年、臭いに関するご相談は件数が増えており、その内容も、ホコリ臭い・油臭い・汗臭い・雑巾臭い・動物臭いなど、多様化しています。臭いのほとんどが、室内環境に起因しています。
スライム・細菌・塩害・腐食対策なども万全です
スライム対策
- スライムとは?
スライムとは、ドレンパンなどに発生する泥状・粘液状のドロドロした微生物の塊で「バイオフィルム」と呼ばれる物質です。これらは基質(栄養素)と水があればどこにでも発生し、汚れが基質となることも多く、冷房期なら結露水が豊富なため、汚れたエアコンはスライムの格好の発生場所となります。
- ドレンパン清掃だけでは解決できないスライム障害
ドレンパンの清掃によって、ある程度のスライム障害は抑制できますが、再発頻度が高い場合は、フィンなどの汚れが原因となっている場合がほとんどです。その際にはエアコン全体の洗浄でスライムの発生条件をなくすことが必要となります。
- スライムの抑制
スライムの抑制には、分解薬品洗浄とスライム抑制剤の併用が最も効果的です。当社では徹底的な洗浄に加え、現場の発生状況に適したスライム抑制剤を使用します。
- ドレン配管のスライム
ドレンパンと同様、ドレン配管もスライム発生場所となります。ドレン水が溜まりやすい湾曲した管や、管内に錆瘤が発生しドレン水をせき止めている場合、また、勾配が小さく少しの汚れでもドレン水をせき止めてしまうような場合はスライムが発生しやすく、そのスライムが水をせき止めることにより、さらにスライムが発生しやすい環境をつくります。
ドレン配管洗浄
ドレン水のトラブルには配管洗浄を
ドレン配管については、水漏れなどの支障が出て初めて措置を講じることがほとんどですが、衛生面からも定期的な洗浄が必要不可欠です。ドレン水のトラブルは、配管内部に発生したスケールやスライムが原因となって起るため、ドレンパン清掃および空調機洗浄の際には、ドレン配管内部の洗浄も併せて行おこなうことをおすすめします。
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建築物衛生法によるドレンパン点検・清掃
「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」(建築物衛生法)によって、ドレンパンおよび加湿器の定期的な点検・清掃が義務づけられました。当社では、建築物衛生法に基づくドレンパン・加湿器の点検・清掃を実施しています。
細菌対策
空調機器のフィンはその構造によって、ホコリなどが溜まりやすく、室内を浮遊する細菌・真菌の格好の繁殖場所となり、悪臭の原因となることがあります。近年では、食品工場・物流の現場などで、衛生面から殺菌を目的とした洗浄も増えてきています。
塩害・腐食対策
当社では、塩害仕様に準じて設置した室外機への防食コーティングを推奨・実施しています。もちろんフィン部品単体の防食コーティング作業も可能です。また、室内機の場合でも、銅管部のみ当社内で防食コーティングを実施しています。
確かな実績、ノウハウの蓄積
- 700機種
- エアコンが誕生しておよそ70年。時代とともに、水冷式や空冷式、床置型や天カセ型エアコンなど、メーカー各社から700機種以上のエアコンが世に送り出されてきました。創業から一貫して自社スタッフによる洗浄を行ってきた当社は、全メーカー全機種の洗浄が可能で、オフィスや工場、娯楽施設など、設置環境のTPOに応じた柔軟な作業を実施。新入社員時からの徹底した教育による「ノウハウの伝承」と、最新のエアコン機器の研究を通じた「確かな技術」、試行錯誤を経て築き上げた「豊富な実績」によって、他社に真似のできない洗浄サービスを提供し、多くの人々に「快適な環境で過ごせる喜び」をお届けしています。